実家の片付け現場などで大量に見つかる古い食器は,一見すると普段使いの雑多な皿に見えますが,コレクターにとっては非常に価値のある希少なブランド食器かもしれません。現場で見つかった食器の価値を正しく判断するための代表的なブランドや特徴,目利きの手法を解説します。
1. 圧倒的人気を誇る「ヨーロッパ三大磁器ブランド」の識別
中古陶磁器市場で特に高値で取引されるのが,ヨーロッパの名門ブランドです。ドイツの「マイセン」,イギリスの「ウェッジウッド」,デンマークの「ロイヤルコペンハーゲン」がその代表例です。これらの古いシリーズや手描き(ペイント)の作品,特にマイセンの「ブルーオニオン」や「波の戯れ」,ウェッジウッドの「ジャスパーウェア」などはコレクター層が非常に厚く,高額査定になりやすい特徴があります。
2. 査定額を左右する「バックスタンプ(底部の窯印)」の確認
食器の価値を見極める最も重要なポイントは,カップや皿の底面に描かれている「バックスタンプ(窯印)」です。ブランドごとに特有のマークがあり,マイセンであれば「交差した二本の剣」,ロイヤルコペンハーゲンであれば「三本の波線と王冠」が描かれています。また,これらのマークに傷(スクラッチ)が入っているかどうかで,一級品か二級品(アウトレット)かを見分けることができます。古い時代のマークは手描きで描かれており,製造年代を特定する手がかりにもなります。
3. ガラス製品におけるブランドとカット技法の見極め
クリスタルガラスの最高峰であるフランスの「バカラ」や,日本の伝統工芸品である「江戸切子」「薩摩切子」なども高値で取引されます。バカラ製品は底面に丸い刻印(レーザー刻印またはアシッド刻印)があるか確認します。切子細工については,職人による手カットのものはガラスの角が立っており,光の反射が美しく,安価な型押しガラス製品とは明らかに質感が異なります。重量感や光沢に注目して確認しましょう。

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